ネット銀行の利用者は増えていますが、まだまだ大手銀行よりも危険だと思っている人が多いですよね?
そんな、「なんとなく怖い」と感じているアナタ。
それ、もったいないですよ。
なぜなら、ネット銀行は金利が大手銀行よりも高い場合が多いからです。
例えば、私が口座を持っている通常の銀行とネット銀行を比較すると、通常の銀行の金利が0.02%、ネット銀行の金利は0.1%で、5倍違います。
100万円を貯金していたら
- 通常の銀行の利息~160円(税引後)
- ネット銀行の利息~797円(税引後)
※利息には20.315%の税金が課せられます。
ただお金を預けているだけで利息がこんなにも違うので、貯蓄専用の口座としても優秀ですよね。
この記事では、
- ネット銀行のメリット・デメリット
- ネット銀行の注意点
についてまとめています。
「ネット銀行は、なんとなく怖いけど気になっている」という方の”なんとなく”の部分が解消されるように説明していきますので、ぜひチェックしてくださいね。
ネット銀行は怖くて危険なの!?
結論から言いますと、ネット銀行は怖くないし危険じゃないですよ。
私がネット銀行を開設したのは2010年ですが、今まで預けたお金がなくなるようなトラブルはなかったですし倒産もしていません。
そもそもネット銀行は、通常の銀行と同じく預金保険制度により保護されているので、万が一ネット銀行が倒産しても預金1000万円までは全額が保証されます。
おそらく、お金を預けたり取引をインターネット上で行うことに対して『なんとなく怖い』と感じているのでしょう。
ですが、みなさんネットで買い物しますよね?
セキュリティ面でいえば、内部の人間から情報がもれる可能性だって否定できませんよね?
もちろん、ネット銀行にも注意点はあるので詳しく見ていきましょう。
ネット銀行のメリット
- インターネット上で完結
- ATM利用手数料・振込手数料が安い
- 金利が高い
メリット①インターネット上で完結
ネット銀行は口座開設・振込・振替・送金など色々な手続きが、パソコンやスマホから24時間いつでも都合のいいタイミングで行えます。
店舗に行かなくていいですし、窓口やATMでの待ち時間もないので忙しい人も利用しやすいです。
メリット②ATM利用手数料・振込手数料が安い
ネット銀行は通常の銀行と比べて手数料が安い場合が多いです。
なぜならネット銀行のほとんどが店舗を持たないので、運営コストが抑えられることが多く、その分を利用者に還元しているからです。
ささえが利用している銀行 | 通常の銀行 | ネット銀行① | ネット銀行② |
ATM利用手数料 | 平日時間内は無料
それ以外、110円 |
2回/月無料
無料回数以降、220~275円 |
5回/月無料
無料回数以降、77円 |
振込手数料 | 110~880円 | 2回/月無料
無料回数以降、145円 |
5回/月無料
無料回数以降、110円 |
ネット銀行には手数料が一定回数無料になる場合があります。
ATMを月に何度も使う方や振り込み件数が多い方は、通常の銀行よりも手数料が多くなってしまう可能性がありますね。
メリット③金利が高い
ネット銀行は金利が高い場合が多いです。
一般的な銀行の金利は、普通預金0.02%ですが、多くのネット銀行がこの金利よりも高くなっています。
ささえが利用している銀行 | 通常の銀行 | ネット銀行① | ネット銀行② |
普通預金 | 0.02% |
0.02% 証券口座連携→0.10% |
0.02% 証券口座連携→0.03% |
同じ額を預けるのなら、ネット銀行の方が利息を多くもらえます。
ネット銀行のデメリット
- 引き落とし・振込口座に指定できない場合がある
- 対面での相談ができない
- 通信障害やメンテナンスがあると利用できない
デメリット①引き落とし・振込口座に指定できない場合がある
ネット銀行は引き落としの為の口座や振込口座に指定できない場合があります。
とくに公共料金の引き落としや、職場からの給料の振込などの口座として対応していない場合があるので、事前に確認が必要です。
クレジットカードの引き落とし口座をネット銀行に指定できる場合、間接的にネット銀行の口座から支払うことになるので、指定できる方は問題ないですね。
デメリット②対面での相談ができない
ほとんどのネット銀行は店舗がないので、対面での相談ができません。
ネット銀行を利用していて何か疑問や気になる点が出てきたときには、メールや電話での問い合わせになるので、顔が見えない対応に不安を感じるかもしれません。
ですが、ネット銀行は厳重なセキュリティ対策をしており(二要素認証など)安全性を確保するための対策がされています。
デメリット③通信障害やメンテナンスがあると利用できない
ネット銀行は通信障害やシステムメンテナンスがあると、一時的に取引ができなくなる場合があります。
また、インターネット環境にトラブルが発生した時にも取引できなくなる場合が考えられます。
ですので、万が一に備えてネット銀行だけでなく、通常の店舗のある銀行にも口座を持つとより安心です。
2022年2月大規模なシステム障害により、計9行の支店(北関東から九州まで約1000店)でATMなどが利用できなくなりました。この時、この銀行のネットバンクも使えない状態になり大勢の利用者に影響が出ました。
ネット銀行の注意点
ネット銀行はいつでもどこでも利用できて便利ですが、リスクもあるので注意しなくてはならないこともあります。
どんなリスクがあるのか把握したうえで対策していきましょう。
- IDやパスワード管理を厳重にする
- インターネット環境の確認
- フィッシング詐欺に注意
- こまめに残高チェック
注意点①IDやパスワード管理を厳重にする
ネット銀行は安全に利用するためにセキュリティが厳重ですが、IDやパスワードが他人に知られると悪用される可能性があります。
簡単に推測できそうなパスワードにしたり、複数のサービスで使いまわしたり、メモに取って目立つ場所に置いたりすると危険ですので、他人に知られないようにしっかり管理してください。
同時に忘れないことも重要ですね。
IDやパスワードを覚えるのは大変なので、専用の管理ツールを活用したり、セキュリティ対策がされたパソコンに記憶させたり、自分の使いやすい方法で管理しましょう。
注意点②インターネット環境の確認
ネット銀行を利用する時のスマホやパソコンのセキュリティ対策がゼロだとウイルス感染などの危険性が増えます。
ソフトウェアの更新はセキュリティを強化してくれる場合も多いので、スマホやパソコンを最新の状態にアップデートしましょう。
セキュリティ対策のためのソフトやアプリの設定や更新も忘れずにしてくださいね。
注意点③フィッシング詐欺に注意
フィッシング詐欺とは、実在する企業名などを名乗ったメールを使い、個人情報を盗み取るオンライン詐欺です。
それによって、口座のお金を勝手に送金されたり、盗まれたりする危険性があります。
フィッシング詐欺に合わないようにするために、メールのURLや添付されたファイルなどを不用意にクリックしないようにしましょう。
ログインが必要な場合は、改めてネット銀行のホームページを検索したり、事前にブックマークしておいた正しいページのURLからアクセスするなどの対策をしてください。
注意点④こまめに残高チェック
銀行口座の残高を定期的に確認するようにしましょう。
どんなに厳重なセキュリティでも、100%安全安心とは言い切れません。
万が一、ネット銀行口座が被害にあっても早く気付くことができたらダメージを最小限にできます。
貯蓄専用の口座にして入出金がない場合でも残高の確認は定期的にしましょう。
身に覚えのない取引があった場合は、すぐにネット銀行に問い合わせてくださいね。
金融庁に『金融サービス利用者相談室』という相談窓口もありますよ。
まとめ
ネット銀行は危険ではありません!
ネット銀行のメリット・デメリット・注意点を確認して、アナタはどう感じましたか?
まだまだ、怖くて心配ですか?
それとも、注意点に気をつけながら口座開設しようと思いましたか?
どちらにせよ、アナタの参考になっていたら嬉しいです。