気になる話

iDeCoの掛金を下げようか迷ってる。だって、受け取るときの税金負担を少なくしたいから!

iDeCoの掛金を下げようか迷ってる。だって、受け取るときの税金負担を少なくしたいから!
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始めて1年3ヵ月で今のところプラス運用ですが、iDeCoの掛金を下げようか迷っています

なぜなら、閣議決定された令和5年度骨太の方針で退職所得課税制度の見直しが含まれているから。

肝心の見直す内容の具体的な記載がないので、どうなるのかは分かりません。

上級国民の方々がより多く退職金を受け取れるようになるのか?

または、一般市民にさらに多くの税負担を強いるのか?

そもそも、iDeCoを一括で受け取るときに退職所得として扱われ、税金がかかること自体が個人的には不満ですが…。

このまま運用を続けていくと、どのくらい税負担があるのかを計算してみました。

さらに、掛金を下げたときにどうなるのか考えてみました。

老後の為に少しでも多く貯めたいのに、金額が大きくなったら税負担!ってなんだか悲しくなりますよね?

まずは、自分の現状を計算してみた。

まずは、自分の現状を計算してみた。

わが家では、個人事業主である旦那さんが毎月2万円の掛金で運用しています。

年率3%の利回りで20年間運用すると、元本480万円+運用収益176万6,040円=最終積立金額6,566,040円になります。

年率5%の利回りで20年間運用すると、元本480万円+運用収益342万673円=最終積立金額8,220,673円になります。

参考元:金融庁『資産運用シュミレーション』

現状(2023年7月時点)の退職所得控除の計算式は下記の通りです。

加入年数20年以下 40万円×加入年数
加入年数20年超 800万円+70万円×(加入年数-20年)

わが家の場合、加入年数が20年の予定なので

40万円×20年=800万円の退職所得控除が受けられます。

年率3%の利回りでの運用だと全額控除対象になり、年率5%の利回りでの運用だと約22万円控除されません。

確定申告で退職所得を計算する場合、これに2分の1をかけるので約11万円が退職所得になります。

ささえ
ささえ
計算してみた結果、今のところは影響が少ないことが分かりました。

しかし、税金の制度は変わっていきます。

これから先、どのように変わるか注視していきたいです!

iDeCo掛金を下げたらどうなる?

iDeCo掛金を下げたらどうなる?

そもそもiDeCo(個人型確定拠出年金)とは、個人が自主的に年金を積み立てるための制度で、支払う掛金や運用利益に対して税制優遇されています。

詳しくはコチラ。

https://www.sasae-blog.com/advice-5/

受け取り時の税金を気にしなくてよくなる

私の場合は今のままでも、それほど気にしなくてもいいのですが、掛金を下げると受け取り時の税金がほぼ気になりません。

任意で65歳まで運用できるようになったので計算してみると

  • 毎月2万円を年率3%の利回りで最終積立金額8,920,156円
  • 毎月2万円を年率5%の利回りで最終積立金額11,910,194円
  • 退職所得控除額800万円+70万円×5年=1150万円

となります。

わが家の場合は、現状の制度で25年間運用しても影響は少なくなりそうです。

しかし、掛金や運用年数によっては大きく影響を受ける人もいるので、受け取るタイミング・方法はよく考え、分からないことはFPなどのプロに相談することをオススメします。

自由に使えるお金が増える

iDeCoは、原則60歳まで資産を引き出すことができません。

自分のお金ですが、普通預金のように自由に引き出すことができないのです。

何事もなく60歳まで生活できたらいいですが、いつまとまったお金が必要になるか分かりません。

住宅や車の購入・病気やケガで入院する・介護などで離職するなど、考えだしたらキリがないくらい、まとまったお金が必要になる可能性は大いにあります。

iDeCoの掛金を下げることで自由に使える預金が増えることになりますね。

税制優遇が減る

iDeCoに毎月支払っている積立金は全額控除されています。

月2万円ならば年間24万円が控除されています。

これにより所得税・住民税の軽減につながります。

例えば、年収500万円の人が毎月2万円の掛金を支払っている場合、所得税と住民税を合わせて年間48,000円が軽減されます。(iDeCo公式サイト かんたん税制優遇シミュレーションにて計算

掛金を下げると、この軽減額が下がることになります。

掛金や年収などによって軽減額は変わりますが、加入年数が長ければ最終的な税制優遇額も大きくなりますね。

最後に

最後に

私がiDeCoの制度で一番心配なのは、『特別法人税の課税が停止中』なところです。

法人とはなっていますが、iDeCoも特別法人税の対象と考えられているようなので、もしも万が一、復活したら年率1.173%の税率がかかるようになります。

単純に考えて、その分運用コストが増えるのです。

現段階で復活するとは言われていませんが、税金の制度は変わっていくので将来どうなるかは誰にも分かりません。

負担が軽減されると嬉しいですが、ここ最近は負担が増えることが多いので、制度改正のニュースはしっかりとチェックしていきたいです。

ささえ
ささえ
それにしても、掛金を下げようかどうしようか…。

iDeCoで資産運用されている方で、受け取るときの金額が気になる人は確認してみましょう!

ABOUT ME
ささえ
40代、2人姉妹の母。 FP2級を独学で取得。 お金の勉強をしながら、iDeCo・つみたてNISAで資産運用を開始。 無理しない範囲で投資をしながら娘たちの学費・老後資金を準備中。 子供の悩み、将来の不安、日々の生活の困りごとなど、 気になるけれど他人にはなかなか聞きずらいことを記事にしていきます。